下級生時代から何度も見てきましたが、センバツでの模様は以下の通り。開いて踵を踏み込みながら、グリップを耳の高さに体に近くセットし、ヘッドを動かしながら、投手が腰を落とし始めた所から、膝を高く引き上げて回しこんで気持ちクローズに踏み込むスタイル。グリップの内への移動は許容範囲内です。
インサイドには肘の畳み方が甘いようで、クローズの踏み込みも相まって、甘くても詰まってしまうのは残念ですね。打ちに行く際に、腰の開くタイミングが早く、右膝が開いてしまい、踏み込んだ足での踏ん張りは足りないケースも多かったです。外のボールはレフトに叩いてきますが、高めの一定以上のストレートには強く叩けないのは、上記に記載した右膝が開いて、踏ん張りが足りなくなるからですけど、ここがこの選手の一番の欠点だと思います(特に右膝の開きを抑えれれば、取り敢えず別人のようになると思います)。
落ちるボールには膝はまずまず使っては来ますが、現状拾えるほどではなかったです。頭の高さは変わるので、ミスショットも出てしまいます。シャープに振り切ってくるスイングはまずまずで、バットコントロールには秀でていると思います。しつこくファールで粘ってくる嫌らしさも持っています。
守備範囲は広いですし、グラブ捌きも高校生の中では良いと思いますし、スローイングも安定していますし、地肩も一定以上のものはあると思います。
足はかなり速いですし、隙をついた好走塁もしてきますし、盗塁もきっちり決めてきますので、売りにできると思います。と言うことで、守備と足はかなり売りにできますし、打撃センスも高いですので、3拍子揃った好選手で将来性も高いと思いますので、後は打撃の技術の欠点を如何に夏までに矯正できるのかどうかが真のドラフト候補になれるかどうかのターニングポイントです。センバツに出場した選手の中では、かなり指名に近い位置にいると思いますので、夏までの更なる進化をかなり期待したいものです。 |