まあ今年の全国の高校生の野手の中では一番プロから指名される確率が高いのがこの男なのでしょう。軽く開いて、グリップを顎の高さにセットし、ヘッドを動かしながら、投手が腰を落とし始めた所から膝を引き上げて、大きく回しこんでクローズに踏み込むスタイル。グリップを胸よりも下の高さまで下げてから、耳の高さまで上げて(移動距離がデカすぎ)、内への移動が見られ、ヘッドを投手方向に倒しても??
インサイドのサンプルは少なかったので本当の所は分からないですが、関節の可動域が広いようで、捌けるケースも見られました。グリップの内への移動を緩和して、クローズの踏み込みも緩和できれば、完全に捌けるようになるとは思います。打ちに行く際に、腰の開くタイミングは早いものの、膝は開かず、踏み込んだ足での踏ん張りはまずまずです。
また、崩された場合には軸足を後ろに引いてきますが、闇雲に軸足を後ろに引く打者は多いのですが、この選手は崩された場合に無意識にやっているように思いますが、この辺りは野球勘に優れていると思います。落ちるボールには、膝と股関節を柔軟に使って、リストワーク良く拾って長打を放ってきますが、この辺りはプロで食っていける部分です。
ただ、気になるのは高めが大好きなのでしょうが、ボール球にも手を出してミスショットして平凡なフライを打ち上げがちですが、まあ明治神宮では高めのクソボールをレフトスタンドにサヨナラHRを叩き込んでいましたけど。頭の高さは変わるので、ミスショットも出てしまいます。ヘッドを立てて振り切ってくるスイングはプロ仕様ですし、腕もある程度柔らかく使えるようになったのは素晴らしい^^
打撃に関して最後に一番の欠点を挙げると、打撃が淡白なことです。もう少し1打席1打席を大事にして打撃を行うように心がければと思います(プロは1打席のミスショットがタイトル取れなかったりもするんだよ)。守備に関しては、動きは良いですが、グラブ捌きには粗さが見られ(通常悪くは無いのですが、日によって酷い日もある)、肩は良いですし、スローイングも安定していると思います。
足は速いですし、リードを大きく取って、プレッシャーを掛けて盗塁も決めてきますし、隙をついた好走塁も魅せてきますので、足も売りに出来ると思います。
★まとめ
と言うことで、高校生の野手の中では頭2つくらい抜けた存在に進化しましたので、当然即プロは妥当です。後は、上記に指摘したように、打撃も守備ももっと丁寧さを心がけて行ければ、プロでも十分活躍できるようになると思います。まあ夏に見れれば最終寸評をしますが、センバツの模様でも上記の通りの結論です。末永くプロの領域で大活躍してほしいですね^^ |