センバツでは1イニングしか投げなかったので、昨秋の模様も合わせて感想を。小さく振りかぶって、膝を内に引き上げて、ショート方向に足を伸ばして、腰を落として、スリークウォーターから投げ込んでくる。秋は腰を落とさずに軸足のクッションを利用するタイプでしたし、秋にはインステップしていましたね。左腕を下から上に使って、引き込みは早い。
捻転差は維持しようとしているものの、着地は早い。テイクバック大きくないものの、着地が早いので上体も必要以上に遅れて顎も上がって開いてしまうものの、肘は鋭角に使ってきますが、もう少し肘を前に出したいものです。フィニッシュでは、首を振って、グラブは後ろに流れてしまいます。
クイックはしてきます。
球種的には、MAX135㌔を計測したストレートと、100㌔台のカーブのみ確認。昨秋には140㌔ちょっとくらい球速がありましたし(ただ開くので球は見やすい)、甲子園では投げなかったですが、この投手の最大の武器は色んな変化をする鋭い縦スラと、中々のチェンジアップも持っています。
コントロールは纏めては来ましたが、甘いのも多かったです。で、昨秋に気になったのは、初回に5点取られたのですが、センターの致命的なエラーもあったとは言え、ストレートを狙われていたのに、意地になってストレートで強引に押しまくっての失点でしたが、次の回からは上手く変化球も織り交ぜて失点は最小限に抑えただけに、強気と言えばそうなのですが、今後はもう少し冷静さも持たないと何度も痛い目に合うと思いますね。
で、何で先発しなかったのだろう?と思っていましたが、出場が決まってから相当なプレッシャーを感じて腕が振れなくなってしまったようで、それでもセンバツの登板が今年になって一番良かったようですが、イップスなのか分からんですが、何とか復活してほしいですが。と言うことで、肉体的なキャパには恵まれていないのは残念ですが、資質は面白いものを持っていますので、何とかイップスを克服して、フォームの欠点も矯正していければ、将来的に面白いかもしれません。取り敢えず夏までの進化に期待したいものです。 |