小曽根圭吾(至学館)

ノーワインドアップから、膝を内に引き上げて溜めて、ファースト方向に足を伸ばして、軸足のクッションを利用して、インステップ気味に、略オーバースローから投げおろしてくる、美し目のフォームです。右腕を低い位置で使って、直ぐにホーム方向に向けて、引き込みが早い。捻転差に当初から乏しく、着地も早い。

テイクバック大きくないものの、着地が早いので上体も必要以上に遅れて、顎も上がって開いてしまうものの、肘は鋭角に使って来ます。フィニッシュでは、インステップによって腰が詰まって、膝が割れて、首をかなり振って、グラブは後ろに流れて、やや体勢を崩すケースも見られました。

セットの時間を長くして、牽制も入れて、クイックもしてきます。

球種的には、MAX１３３㌔を計測したストレートと、１００㌔台の落差のあるカーブと、１１０㌔台のスライダーと、１２０㌔台のチェンジアップと、１１０㌔台のフォークは確認。ストレートはまだ遅いですが伸びはありますし、角度も中々ですし、カーブも良かったです。ただ球は軽そうなので、当たると飛ばされてしまいます。

コントロールは纏めては来ましたが、甘いのも多かったです。

と言うことで、来年の愛知は名電の浜田と言う剛腕サウスポーがいますが、球速では現在は１０㌔以上及ばないものの、資質的には遜色がないと思います。冬の間に欠点を矯正して、ストレートを磨いていければ、来年愛知県ＮＯ１サウスポーを濱田と争うことになるでしょうし、真のドラフト候補と呼ばれるようになると思います。

かなり期待したい投手です。