各種雑誌に名前が挙がっていたので気になっていましたが、昨年初めて見た感想は以下の通り。ランナー無しでもセットから、膝を内に引き上げて、溜めて、ショート方向に足を伸ばして、上体が3塁側に傾いて、軸足のクッションを利用して、インステップ気味に、スリークウォーターよりも下から投げ込んでくる。
左腕を下から上に使って、引き込みは早い。捻転差は維持しようとしているものの、着地は早い。テイクバック大きくは無いものの、着地が早いので上体も必要以上に遅れて、顎も上がって開いてしまうものの、肘は鋭角に使って来ますし、肘から先をまずまず立てて使えるタイプです。
開くので打者にとっては球は見やすいようです。
フィニッシュでは、インステップによって腰が詰まって、首を振って、グラブを後ろに引くタイプです。この腕の位置で投げるのであれば、グラブの抱え込みは必須です。セットの時間を長くして、牽制を入れて、クイックもまずまずしてきます。
球種的には、MAX140㌔くらいの(本来もう少し出るようです)ストレートと、落差のまずまずあるカーブと、縦スラは確認。ストレートには威力はありましたし、変化球もまずまずの代物だったと思います。
コントロールは纏めては来ましたが、基本アバウトで甘いのもかなり多かったです。と言う事で、確かに資質的には面白いものを持っていますが、現状はまだまだの部分も多かったですが、冬の間にどのくらい自分の欠点と正面から向き合って矯正できたのかに興味がありますね。夏までの更なる進化に期待したいものです。
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