事前にかなり気になっていた投手でしたが、初めて見た感想は以下の通り。体は結構華奢ですね。ノーワインドアップから、膝を内に引き上げて止まり加減に溜めて、ショート方向を蹴るように足を伸ばして、軸足のクッションを利用して、スリークウォーターよりも上から投げ込んでくる、変な癖のないフォームです。
左腕を下から上に使って、引き込みは早い。捻転差は維持しようとしており、着地も遅らせようとするものの、やや早い。テイクバック大きくないものの、着地が早いので上体も必要以上に遅れて顎も上がって開いてしまうものの、肘は鋭角に使ってきます。フィニッシュでは、首を振って、グラブは後ろに流れてしまいます。
牽制を入れて、クイックもしてきます。フィールディングの動きも良かったです。球種的には、MAX145㌔を計測したストレートと、110㌔台のスライダーと、スローカーブは確認。ストレートにはノビがありましたし、多分意識的にやっていたと思うのですが、右打者の外角にはカットボール回転を掛け、右打者のインサイドにはシュート回転を掛けていました。
変化球は絶対的な代物ではなかったです。コントロールも纏めては来ましたが、甘いのも散見され、味方が逆転してくれた直後のイニングの先頭打者に四球を出したりと、まだまだ精神的にも弱い部分も見られました。
と言うことで、どうも急遽の登板だったようで、投げ込みが不足していたようですけど、想像以上に良い投手だとは思います。後は、夏までに欠点を矯正していければ、スピードも150㌔くらいまでは上がりそうですので、一気に真のドラフト候補と呼ばれるようになるのではないでしょうか?期待したい投手です。 |