小河諒(桐蔭学園)

178センチ80キロ、どっしりとした下半身は高校生とは思えないほど。打球の速さは高校レベルを超えている。東京・西葛西中出身。

追い込まれるまでは真ん中付近から外角のボールはどんどん振ってきます。打球はフライとライナーが多く、すべて定位置よ り後ろに飛ばしてました。プロの井口みたいな打ち方ですね。フェンス直撃の打球は伸びが半端なかったです。ここまでを読むと内角は打たないように思われる でしょうけど、追い込まれば対応してきます。

厳しいボールを腕を畳んでレフト前に運びました。打球音と打球速度が凄かったです(笑)。管理人さんが絶賛さ れるのも納得しました。何年か前に怪物といわれた塚本はドアスイングで最後まで苦しみましたけど、小河は真の怪物ですね。

情報提供：アマチュア野球通信　天竜さん情報

中学時代にかなり高評価した選手でしたが、高校では初めて見れましたので感想を。スクエアに爪先を立てて構え、グリップを耳の高さにセットし、ヘッドを動かしながら、投手が腰を落とし始める所から膝を高く引き上げて行き回しこんで気持ちクローズに踏み込むスタイル。グリップを下げてから上げるタイプですが、内への移動は許容範囲内です。

インサイドは相手の投手たちが怖がって滅多に投げてこなかったですが、ファールにはなったものの引っ張りきれます。打ちに行く際に、腰の開くタイミングは早いものの、膝は開かず、踏み込んだ足での踏ん張りは足りないようです。外の甘い縦スラに対しては、レフトフェンス直撃弾を放ってきます。

左腕の外の難しいチェンジアップを、膝を使って拾ってきます。頭の高さは変わるので、ミスショットも出てしまいます。振り切ってくるスイングは迫力があります。足は遅くは無いですが、売りにはできないように思います。守備の動きも悪くなかったですし、スローイングも安定していました。

という事で、最終的には名門桐蔭学園の４番に君臨したものの、期待した成長曲線には達しなかったのはかなり遺憾なのですが、技術的にも資質的にも高いものは持っていますので、大学で甘いボールに頭の高さが変わらないようになってミスショットを減らしていければ、間違いなく右の強打者として活躍できると思います。４年後に進化して、プロを目指してほしい選手です。