ランナー無しでもセットから、膝を殆ど引き上げないクイック投法から、セカンド方向に足を向けて、軸足のクッションを利用して、インステップして、スリークウォーターから投げ込んでくる。右腕の使い方は悪くないですし、引き込みはまずまず抑えられています。捻転差に当初から乏しく、腰の横回転がやや強く、着地も早い。
テイクバック大きくないものの、着地が早いので上体も必要以上に遅れて顎も上がってやや開いてしまうものの(高校生ですから許容範囲内と言っても良いです)、肘は鋭角に使ってきます。フィニッシュでは、インステップによって腰が詰まって、膝が割れて、首を振って、グラブは何となく腰のあたりにある感じとなっています。クイック投法だけにクイックはしてきます。
球種的には、MAX136㌔を計測したストレートと、110㌔台のスライダーと、100㌔台のカーブは確認。ストレートは球質が抜群に良く生きていますし、変化球もまずまずの代物だったと思います。
コントロールも纏めては来ますが、甘いのも散見されました。
ピンチの際に登板し、簡単に三振に切り捨ててピンチを脱し、その後のイニングも満塁のピンチがありましたが、全く動じる部分を見せないのは中々の強心臓だと思います^^
という事で、かなり良いものを持った投手であるのは確認しましたが、今後クイック投法を辞めて、その他の欠点も矯正していければ、来年東海地方を代表する左腕が誕生するのではないでしょうか? |